「ミラン vs ユベントス」
93/94セリエA第9節。
<スタメン>
GK ロッシ
DF パヌッチ
コスタクルタ
バレージ
マルディーニ
MF エラーニオ
アルベルティーニ
ドナドーニ
ボバン
FW シモーネ
パパン
監督 カペッロ
当時ロベルト・バッジョ率いる2位のユベントスを、首位のミランが迎えた。
<前半>
両チームとも守備がとても堅くて、序盤のミランは崩せずにミドルばかり狙っていた。
ミランは次第にパパンに会わせるように組み立てた。点で合わせるのが巧い。クロスからの入り方が速い。
その後は左サイドバックのマルディーニに負けじと右サイドバックのパヌッチもオーバーラップを見せ始めた。
前半はミランがポゼッションしていたが決定機に繋げるまでには至らなかった。ボバンがけっこう下がってボールを受けたり、何より運動量が多かった。ドナドーニも目だっていた。その二人が中盤から仕掛けられるのが大きい。ユベントスはやはりバッジョ。攻める回数が少なかったけど、チャンスへの道標は彼だった。
<後半>
後半はゲームが動いた。
60分、ユベントスがカウンターからバッジョがバレージと1対1になり、ペナルティエリア内で倒されPKを獲得。バッジョが自ら決めて先制した。
先制されたミランは残り20分のところでエラーニオに代えてマッサーロを投入した。
そして74分、畳掛けるような攻撃からミランが同点に追いついた!決めたのはアルベルティーニ!中央にスペースを見つけてフリーで2列目から飛び込んでいった!
ミランは最後まで逆転を目指したが1-1のドローで終わった。
ミランの素晴らしかったのは中盤。全選手良かった。最終ラインも確かに堅かったが、ユベントスの方が堅いように思えた。特にキーパーのペルッツィはファインセーブの連続。その分ミランが攻めていたのだが。それもボバン、ドナドーニが中心となっていた。途中で入ってきたマッサーロも印象はそれなりにあった。勢いをつけたのは彼だったから。