「ミラン vs レッチェ」
08/09セリエA第30節。
現在の3位だけはなんとか死守したい、と現実を見るとそう思わざるをえなくなってしまった。だが、最低限の目的は達成すべきだ。そのことで随分アンチェロッティ監督の続投問題が話題に上がっている。今節の相手は19位の残留争いをするレッチェ。
<スタメン>
パト インザーギ
カカ
ファバッリ マルディーニ
ジーダ
アッビアーティが大きな負傷をしてしまったのでジーダがゴールマウスを守る。カカの復帰が一番の朗報。先日は代表戦にフル出場したばかりだがスタメンに名を連ねた。好調のインザーギとフラミニもスタメン。アンブロジーニ、ベッカム、ロナウジーニョらはベンチスタート。
<前半>
インザーギのシュートで幕開けしたゲームはミランが立ち上がりにモチベーションの高さを見せた。
ミランの攻撃はピルロからの裏を狙うロングボールとヤンクロフスキのオーバーラップがメインだった。
圧倒的にポゼッションする中、39分でマルディーニが負傷交代で退いてしまった。センデロスが入った。
前半は一人を残して引き続けたレッチェに対してやはり点を取れなかった。チャンスは少なからずあった。パトのミドルと突破は素晴らしかった。ヤンクロフスキも攻守に渡ってよくカバーしていた。ただ、相手のセンターは固くてインザーギやカカは活躍できていなかった。パトも右サイドに開いて受けることが多かった。もっとザンブロッタを活用したい。両サイドをバランス良く使えればセンターへの集まりも分散されてセードルフやカカがミドルなんかも狙っていったり、フォワードとのワンツーも狙いやすくなるはずだ。
<後半>
53分にまずミランが動いた。セードルフに代えてロナウジーニョが投入された。
ブラジルラインの仕掛けは面白くはなったが、時間が経つにつれ全体的に雑さが目立ち始めた。
ミラン最後のカードはシェフチェンコ。78分にカカと交代した。代表戦ではゴールを決めている。スリートップでロナウジーニョがトップ下のような形になった。
ところがロナウジーニョのところでボールが納まらない。
疲労も大きくなってきて厳しいかと思われたときにようやく試合を動かした!しかもロスタイム!91分のピルロのセットプレーからセンデロスがヘディングで合わせ、ロナウジーニョに当たって入った!
そしてそのわずか2分後、シェフチェンコの左からの折り返しにインザーギが飛び込んで押し込んだ!
苦しい展開は最後の最後で決着を見せた。
<結果>
ミラン 2-0 レッチェ
<得点>
ミラン 90+1分 ロナウジーニョ
90+3分 インザーギ
<チーム評価>
6.0
<個人評価>
ジーダ:5.5
ザンブロッタ:6.0
マルディーニ:5.5
ファバッリ:6.0
ヤンクロフスキ:6.5
ピルロ:5.5
フラミニ:6.5
セードルフ:5.5
カカ:5.5
パト:6.5
インザーギ:6.5
センデロス:6.0
ロナウジーニョ:5.5
シェフチェンコ:5.5
アンチェロッティ:5.5
<マン・オブ・ザ・マッチ>
カカ復帰で期待した試合だったがやはり苦しむことになった。ポゼッションして攻撃は繰り返していたが、ほとんどがパトの惜しいシーンだった。ミドルシュートも一番打っていたのはフラミニだった。ポジショニングや動きが良かったからだ。そして結果的には当たることになった采配。それでもロナウジーニョやシェフチェンコには厳しいが高評価は与えられない。シェフチェンコ、インザーギラインが久々に見れたのは嬉しかったけど。