「マンチェスターU vs アストンビラ」
08/09プレミアリーグ第28週。
なんと4年ぶりという2連敗を味わっているマンチェスターU。国内リーグでは2位リバプールに追い上げられており、ミッドウィークにもCLを控えるだけに省エネかつ快勝したい。ところがリオ・ファーディナンド、ビディッチ、スコールズ、ルーニー、ベルバトフらがケガ及び累積などで出場停止。センターバックはギャリー・ネビルとエバンス、トップはテベスと少し下がったところにギグスが入った。
対してアストンビラも3連敗中。終盤にきて降下中。不調と言われているアグボンラホールはスタメンに名を連ねた。
<前半>
立ち上がりはアウェーのアストンビラが勢いを取り戻そうと積極的に仕掛けた。
圧倒的にアストンビラが攻めていたが、マンチェスターUが最初のチャンスをものにした!14分、アストンビラが連係ミスでキーパーのフリーデルがバックパスを取られ、エリア内で間接フリーキックを与えてしまった。これをクリスティアーノ・ロナウドが強烈に突き刺して先制!
非常にもったいない失点をしてしまったアストンビラだったが、30分に同点に追いついた!右サイドでボールを受けたバリーが、得意の左足で素晴らしいクロスを上げ、カリューがコースを狙ったヘディングで合わせた!
これでマンチェスターUはセンターバックのギャリー・ネビルと右サイドバックに入っていたオシェイがポジションを替わった。
前半は1-1で折り返した。アストンビラが良い入り方をし、不本意な形で先制を許したものの、前半のうちに理想的な攻撃で追いつくことができた。流れをマンチェスターUに持っていかれそうになったが、左サイドからの速い攻撃やカリューの高さを活かせていた。マンチェスターUの方がテベスのワントップでは攻めあぐねているようだった。
<後半>
後半はアストンビラが逆転に成功した!58分、クリスティアーノ・ロナウドがボールを奪われ、カリューが左サイドからゆっくりドリブルで持ち上がり、クロスにアグボンラホールが頭で合わせて流しこんだ!マンチェスターUはディフェンダーは揃っていたが防げなかった。
その後ファーガソン監督はナニに代えて17歳のマケダを投入。プレミアデビューさせた。
絶対に負けられないマンチェスターUは猛攻を仕掛けた。
そして80分、クリスティアーノ・ロナウドのこの日2点目で再び振り出しに戻した!ゴール真正面のエリアからわずか外からだったが、ミドルシュートを右隅に流し込んだ!クリスティアーノ・ロナウドはしばらく消えていたのだが。
アストンビラはドロー狙いではなく、点を取りに行った。
しかし、試合を決めたのは17歳の新鋭だった!ファーガソン監督が送り込んだマケダが大仕事をやってのけた!ロスタイムにギグスからパスを受けたマケダが華麗なワントラップでディフェンダーをかわし振り向きざまシュートがゴールに突き刺さった!
<結果>
<得点>
マンチェスターU 14分 クリスティアーノ・ロナウド
80分 クリスティアーノ・ロナウド
90+3分 マケダ
<マン・オブ・ザ・マッチ>
マケダ
マンチェスターUが劇的な逆転で勝利を収めた。2度のリードを許し、あわや3連敗かという危機を救ったのは17歳のマケダだった。一気にこの日のヒーローとなった。その名も知らぬ新鋭を送り込んだファーガソン監督には見えていたのだろうか。さすがだ。厳しい日程、厳しい選手事情、厳しいコンディションで難しいゲームを逆転勝ちしたのはかなり価値がある。一方、アストンビラは良い試合をしただけに4連敗となってしまいつらいところだろう。