「ミラン vs アタランタ」
08/09セリエA第27節。
出場できない負傷者があまりにも多くなってしまっているミラン。UEFAカップも早々に敗退し、最近は勝利が少なく失点が多い。
対するアタランタも連敗中だが、今季インテルにもローマにも勝利を収めている。
<スタメン>
パト インザーギ
ザンブロッタ ボネーラ
トップ下を務める選手が全て故障者リストに。
<前半>
ケガ人の多いミランの不安をまず取り除いてくれたのはやはりインザーギだった!7分、ザンブロッタのシュートが弾かれたこぼれ球をヤンクロフスキが拾い、折り返しにインザーギがふかすことなく左足ボレーを決めた!
先制点こそ奪ったものの、完全にミランが支配、というような展開にはならなかった。
セカンドボールを拾われることが多く、アタランタの攻撃を厚くさせてしまっていた。
前半は先制したがどちらがホームチームか分からない展開だった。まずは初めてミランのトップ下に入ったベッカムだが、思ったより悪くなかった。スピードはないから突破はないがボールは収まるし運動量も活かせていた。やはりボールをもらうために下がったりすることが多かったがそこはヤンクロフスキが左サイドに固執することなくカバーしていた。フラミニも前線に絡んでくるシーンもあった。パトはワンタッチ目が今日は巧くいかない。そして守備面ではアッビアーティがまたも前半だけで2、3点は防いでいた。センデロスがプラスマティにやられすぎだ。特にサイドからのハイボールの対応がまずい。
<後半>
後半も流れは変わらず。攻められる時間帯が続いた。
ずっと押し込まれる苦しいミランに余裕をもたらしたのはまたもインザーギだった!71分、カウンター気味の攻撃からパトがインザーギにスルーパスを出し、インザーギが飛び出してきたキーパーを冷静にかわして決めた!
そしてそのわずか3分後、なんとインザーギがハットトリックを達成した!左サイドバックに入ったザンブロッタがドリブルでオーバーラップを見せ、ヤンクロフスキとのワンツーからインザーギへラストパス、フリーとなったインザーギが流し込んで3点差!
残り10分でミランはようやく一人目の交代。インザーギを下げてシェフチェンコ投入。
最後まで危ない場面は続いたが失点することなくシャットアウト。
<結果>
ミラン 3-0 アタランタ
<得点>
ミラン 7分 インザーギ
71分 インザーギ
74分 インザーギ
<チーム評価>
6.0
<個人評価>
アッビアーティ:6.5
ボネーラ:5.5
センデロス:5.0
マルディーニ:6.0
ザンブロッタ:6.0
ピルロ:5.5
フラミニ:6.0
ヤンクロフスキ:6.5
ベッカム:6.5
パト:6.0
インザーギ:7.5
シェフチェンコ:5.0
アントニーニ:-
ビウデス:-
アンチェロッティ:6.0
<マン・オブ・ザ・マッチ>
インザーギの日だった。見事なハットトリック。チームが厳しいこういうときこそ頼りになる。逆にパトの日ではなかった。全部枠を捉えていればパトも3点取っていてもおかしくなかった。そして今回も結果だけ見れば快勝だが、内容的には褒められたものではない。いつも通り守備面に問題あり。この試合は特にピッチに足をとられる選手が多かったのもあったけど、それは相手も同じ。アタランタのシュートミスに助けられた場面も多かった。もっと寄せとカバーリングを速くしたい。