ミラニスタのレポート

ミランの試合内容・結果、移籍情報等を綴っています

「ボローニャ vs ミラン」

08/09セリエA第20節。

開幕戦で敗戦を喫したボローニャに挑む。つまり今シーズンも早くも折り返し。

ミランはカカが残留を決めて改めて引き締まった思いで巻き返しを狙ってほしい。

ボローニャミハイロビッチ新体制になって悪くない状態が続いている。特に得点ランキング1位のディ・バイオは要注意。


<スタメン>
        パト

     セードルフ カカ

  アンブロジーニ   ベッカム

        ピルロ

ファバッリ        ザンブロッタ

   マルディーニ  センデロス

      アッビアーティ

センデロスが初スタメン。ヤンクロフスキが出場停止。ベッカムはまたスタメンでロナウジーニョはベンチスタート。

<前半>

両チームにいきなりチャンスがあった。

しかし、先にチャンスをものにしたのはボローニャだった。9分、マルディーニペナルティエリア内でファールを犯し、PKをディ・バイオに決められてしまった。

それでもそのわずか3分後の12分、ミランが早くも追いついた!アンブロジーニが高い位置でカットしたボールをカカがミドルシュートを打ち、キーパーに弾かれたところにセードルフが詰めた!

さらに16分、今度はPKのお返しでミランが逆転した!ザンブロッタが右サイドからドリブルで切り込んで相手のファールを誘ってPKを得た。それを落ち着いてカカが決めた!

その後は膠着状態。ボローニャは不安定なセンデロスのところをついて攻めてきた。

39分にボローニャはムディンガイがパトの速いカウンターを止めて2枚目のイエローで退場した。

そしてその直後の43分、ミランがカカのゴールで貴重な追加点を奪った!ベッカムからのくさびのパスを受けたカカがワンタッチでパトに流し、リターンパスをもらったカカが相手ディフェンダーを一人かわして左足のミドルで突き刺した!利き足でない左であのコースにあの鋭いシュートを放てるのはストライカーだ!


前半は先制を許したものの3点奪って逆転して折り返すことが出来た。パト、セードルフ、カカ、そしてザンブロッタの活躍だった。セードルフアンブロジーニの運動量は攻撃と守備に大きな貢献を生んだ。ただやはり守備は不安。センデロスとファバッリのところだ。センデロスは動きが重い。読みがきいてないのもある。センターバックとしては良くない動きだ。サイドはまだベッカムアンブロジーニが献身的であるからかなり救われていた。


<後半>

一人少なくなったボローニャはデイ・バイオ以外全員で引いて深く守ってきた。

そのせいでハーフコートマッチのようになり、ミランが圧倒的にポゼッションするようになった。

そして59分、ついにベッカムがミランで初ゴールを決めた!カウンターからパトのドリブル、セードルフへパスを送り右サイドを上がってきたベッカムに流しダイレクトで狭いコースへ豪快に叩き込んだ!よく動いたし得意の右足の精度はさすがだった!

余裕の出たミランの最初の交代は66分、ザンブロッタに代えてアントニーニだった。

続いて5分後にはカカとパトを下げて、ロナウジーニョとインザーギを入れた。

その後の追加点こそなかったが失点の心配もなく勝利した。


<結果>

ボローニャ 1-4 ミラン


<得点>

ボローニャ 9分 ディ・バイオ

ミラン 12分 セードルフ
    16分 カカ
    43分 カカ
    59分 ベッカム


<チーム評価>

7.0


<個人評価>

アッビアーティ:6.5
ザンブロッタ:6.5
マルディーニ:6.5
センデロス:5.0
ファバッリ:5.5
ピルロ:6.0
ベッカム:7.5
アンブロジーニ:6.5
カカ:8.0
セードルフ:7.0
パト:6.5
アントニーニ:6.0
ロナウジーニョ:5.5
インザーギ:5.5

アンチェロッティ:7.0


<マン・オブ・ザ・マッチ>

カカ


開幕戦の敗戦を倍返しで勝利。アウェーの格下に対して久々に良かったと思える展開だった。先制点を許したがPKになるほどのファールではなかった。それ以外はいつもより危ない場面は少なかった。センデロスを除けば。初スタメンということもあったがやはり不安定。それでもフル出場して2点目は許さなかったから今後には繋がっていきそうだ。マルディーニも隣でお手本となるプレーをしていた。というより今マルディーニいなかったら危ないどころではすまされない。攻撃面で良かったのはカカとベッカム。カカはもはや言うことはない。ベッカムガットゥーゾとは違うがしっかり守備をしている。さらに後方からでもその視野の広さと右足のロングパスで一気に攻撃へ転じる展開が可能。まだクロスこそ合うものがないが、インザーギには合いそうだ。