「ミラン vs ラツィオ」
96/97セリエA第32節。
ミランの監督はサッキに替わっている。ラツィオには若き日のネスタとファバッリ、ネドベドがいる。
<スタメン>
GK パゴット
DF エラーニオ
コスタクルタ
マルディーニ
ココ
MF ボバン
デサイー
アルベルティーニ
ブロンクビスト
FW デュガリー
バッジョ
監督 サッキ
<前半>
序盤は圧倒的にミランが支配。ほとんどラツィオ陣地でゲームが展開された。
攻撃はバッジョとデュガリーが裏を狙い続けていた。でもチグハグでしていた。守備も連係ミスが目立った。
そして前半のうちにバッジョが足を痛めてウェアと交代した。
41分、そのウェアがすぐに結果を出した!アルベルティーニのセットプレーから頭で合わせた!
前半はミランが攻めてラツィオが守るという構図だったが、印象はかなり薄い展開だった。崩しはほぼなし。可能性を感じたのは左サイドから突破を図ったブロンクビストくらいだった。先制点もセットプレーだった。
<後半>
ミランは後半頭からココに代えてタソッティを入れてきた。
前半ほどポゼッションできなくなったミランは56分に同点に追いつかれた。ファバッリのミドルシュートがボバンに当たり、コースが変わって入ってしまった。
それでも64分、ウェアのこの日2点目で勝ち越した!右サイドのエラーニオからのクロスにウェアがヘディングで合わせて決めたが、その空中での動きといいヘディングの強さと巧さといいすごすぎる!
その後ようやく試合がスピーディーに激しくなり始めたところで、オフサイドによる幻のゴール判定に抗議したラツィオのフゼールが退場になった。
ところが一人少なくなったラツィオは攻め続け、86分にネドベドがフリーキックから強烈なシュートを放ち、再び同点に追いついた。
ミランは2度のリードと数的有利を活かせず2-2のドローで終えた。チームとして勝てていなかった。後半から特にラツィオに自信をつけさせてしまった感があった。個別に見ていくとウェアが良かったくらいで、デュガリーは酷かった。選手は走っているけど出し手が迷っていたのか、パスが上手く回っていなかった。