「トリノ vs ミラン」
08/09セリエA第13節。
17位と下位に沈むトリノへ挑む。アウェーでも当然勝利が絶対条件。そろそろ快勝と言えるゲームができるようになってほしい。ピルロが復帰。センターバックもマルディーニとカラーゼのコンビがスタメン。ザンブロッタがいないのは残念。
<スタメン>
パト
ロナウジーニョ カカ
ヤンクロフスキー ボネーラ
<前半>
ミランは序盤からポゼッションできて、比較的速いパス回しからトップのパトを使った攻撃を組み立てていた。
ところが25分、トリノに先制を許してしまった。左サイドでずっと基点となっていたロジーナからクロスが上がり、ステッローネが頭で合わせた。絶妙のクロスに絶妙のヘディングだった。
それでもその3分後、ミランがすぐに追いついた!28分、ペナルティエリア前中央でボールを回し、ガットゥーゾからのスルーパスを受けたパトがワンタッチで振り向き最後落ち着いて決めた!ガットゥーゾからのパスは雑というかかなり強かったが、パトはその勢いを止めただけでなく、ワンタッチでシュートまで繋げるトラップをした!
そしてさらに34分、今度はロナウジーニョが直接フリーキックを決めてあっという間に逆転に成功した!ペナルティエリアの右の角度から比較的近い距離だったが、しっかり落ちるボールを蹴ってきれいに沈めた!ピルロが蹴るかと思わせて上手くタイミングもずらした。
その後は完全にミランペース。ワンタッチパスがよく回り、ロナウジーニョのコンディションもけっこう上がってきてるのが判った。
ミランは前半、ピルロが復帰したけど先制されてという嫌な流れがあった。しかし、それを前半のうちに引っくり返せたのはチームの状態が上昇してきている証拠。はっきり言ってロジーナ頼みの組み立てしかできていないトリノに対しては、そこをガットゥーゾがケアすれば怖さは半減する。ミランも左中心だが、カカとパトがバランスを取っていた。
<後半>
後半は守備の不安定さが露呈した。最終ラインが下がり過ぎて前の選手との距離が開き過ぎていた。
そうなると全体のリズムも悪くなり、77分、ロジーナの突破からPKを与えてしまい同点に追いつかれてしまった。
その後、ミランはシェフチェンコを投入。パトも残してツートップにしてきた。
しかし、その効果はやはりなく、せっかく前半で逆転したのに追いつかれてしまいそのまま終わってしまった。
<結果>
トリノ 2-2 ミラン
<得点>
トリノ 25分 ステッローネ
77分 ロジーナ(PK)
ミラン 28分 パト
34分 ロナウジーニョ
<チーム評価>
4.5
<個人評価>
アッビアーティ:5.0
ボネーラ:5.5
マルディーニ:5.5
カラーゼ:5.0
ヤンクロフスキー:5.5
ピルロ:5.0
ガットゥーゾ:6.0
セードルフ:6.0
カカ:5.5
ロナウジーニョ:6.5
パト:6.0
エメルソン:5.5
シェフチェンコ:4.5
アンチェロッティ:4.5
<マン・オブ・ザ・マッチ>
ロナウジーニョ
前半の先制を許した後の20分間だけ良かった。そこで良い流れを作り出せただけに後半追いつかれてのドローはもったいなくとても残念。ピルロが復帰してもちろん本調子ではないが、コンディションは戻せていけそうなのでそこは安心した。ロナウジーニョも徐々に取り戻してきている。カカが最近疲れが見えるのが心配だ。そしてやはり守備。あの不安定さは一向に良くなる気配がない。ガットゥーゾ、アンブロジーニがいないとあんなにも脆いのか。