「フィオレンティーナ vs リヨン」
08/09チャンピオンズリーググル−プステージ第5節グループF。
残り2節を残して追い込まれてしまったフィオレンティーナ。もう勝つしかない。アウェーで2点のリードを守れなかったリヨンが相手。
リヨンは首位に立ち、引き分け以上で突破が決まる。余裕を持って臨めるはずだ。
<前半>
さすがにフィオレンティーナが最初から仕掛けていた。
しかし、先制したのはアウェーのリヨンだった!15分、右サイドから上がってきたケイタのシュートのこぼれ球をベンゼマがぎりぎりのところで残し、2列目からマクーンが飛び込んで合わせた!
さらに27分、リヨンが早くも追加点を奪った!中盤でモントリーボからボールを奪ったジュニーニョがベンゼマへ渡し、ベンゼマがそのままドリブルから速いタイミングでシュートまで持っていき確実に決めた!決定力の高さを見せつけた!
フィオレンティーナは前半終了間際にようやく1点返せた!45分、右のサンターナからのアーリークロスにジラルディーノが得意のヘディングで合わせた!
フィオレンティーナは守備の集中力が切れたところをつけこまれて2点を失った。攻撃も何度も惜しいシーンがあった。それでもジラルディーノの1点は大きかった。
リヨンはそんなに無理をせずなんなく得点した。守備も完璧ではなかったが、ボールを持った選手への詰めがフィオレンティーナに比べて良かった。
<後半>
後半は前半以上に果敢に攻めたフィオレンティーナ。54分にはヨベティッチを早くも投入した。
ジラルディーノがトップでよく頑張ったが、リヨンの堅い守備陣を崩すことはなかなかできなかった。ムトゥの突破もなく、ミドルシュートもちょうど打てないような間合いをリヨンが取っていた。
そしてとうとう最後までリードを許したままフィオレンティーナはグループ突破を逃す結果となってしまった。
<結果>
フィオレンティーナ 1-2 リヨン
<得点>
リヨン 15分 マクーン
27分 ベンゼマ
<マン・オブ・ザ・マッチ>
ベンゼマ(リヨン)
フィオレンティーナは絶対に勝たなければならなかった試合だった。それだけに序盤から積極的に攻めていたが決定的場面はなかった。可能性のないミドルとクロスからのシュートはほとんど枠外だった。選手交代も全く実らなかった。
逆に言えばリヨンが非常に巧く試合運びをした。ベンゼマは1アシスト1ゴールで存在感十分だった。トップできちんと収まるし、一人でも仕掛けられる。そしてジュニーニョの2本のフリーキックも圧巻だった。ちょっとずれてれば入っていてもおかしくなかった。これでリヨンはトーナメント進出を決めた。