「フィオレンティーナ vs ウディネーゼ」
08/09セリエA第13節。
前節は両チームとも黒星を喫した。上位に離されたくないだけに連敗は避けたいのは間違いない。
CLを控えるフィオレンティーナはどうバランスを取っていくか非常に難しい時期。
ウディネーゼは2連敗中。
両チーム共通して言えることは、最近得点が少なくて勝てていない。
<前半>
序盤から両チーム攻める意識は高かったが、シュートまで繋がることは少なかった。
しばらく得点の気配はなかったが、29分、アウェーのウディネーゼが先制した!バイタルエリアでボールを持ったフローロフローレスが個人技でダイネッリを揺さ振り、タイミングのずらしたシュートが絶妙のコースに決まった!
先制を許したフィオレンティ−ナは30分という早さでドナデルが交代してしまった。
勢いの出てきたウディネーゼが前半の残りは押し続けた。
前半はウディネーゼのゲームだった。中盤の選手がよく動いて前線と最終ラインの距離感を保っていた。
それと対照的にフィオレンティーナは前線のジラルディーノとムトゥが孤立。運動量も少なく決定機はほとんどなかった。キーパーがフレイでなかったらもうあと1、2点は危なかった。
<後半>
フィオレンティーナは後半頭からサンターナを投入。
そしてエンジンのかかったフィオレンティーナが開始直後から怒涛の攻撃を見せた。
51分、ジラルディーノがペナルティエリア内で倒されPKを獲得!これをムトゥがキーパーを嘲笑うかのようなチップキックで決めた!
さらに63分、フィオレンティーナが逆転した!カウンターからムトゥのパスを受けたモントリーボが落ち着いてコースを狙って流し込んだ!
追う形となってしまったウディネーゼは、残り15分のところでケガから復帰したばかりのディ・ナターレを入れた。
ところがその直後の78分、再びモントリーボが決めて追加点!今度はコーナーキックのこぼれ球をミドルで叩き込んだ!
そしてさらにわずか1分後には、ムトゥの左サイドからの突破からジラルディーノが泥臭く押し込んで一気に3点差!
ウディネーゼはその後83分にPKで1点を返すも、そのまま力尽きてしまった。
<結果>
<得点>
フィオレンティーナ 51分 ムトゥ(PK)
63分 モントリーボ
78分 モントリーボ
79分 ジラルディーノ
ウディネーゼ 29分 フローロフローレス
83分 ディ・ナターレ(PK)
<マン・オブ・ザ・マッチ>
ムトゥ(フィオレンティーナ)
前半は全くと言っていいほど良いところがなかったフィオレンティーナが、後半はガラリと変わった。サンターナを入れたことで選手は動きがはっきりしてダイナミックな展開ができるようになった。前線にも人数をかけて厚い攻撃が実って後半だけで4点奪えた。ムトゥの突破から何度もチャンスを演出できていた理想の展開だったであろう。
ウディネーゼは前半良かっただけに、決めるべきときに決めて点差をつけておかなければならなかった。ディ・ナターレとクアリアレッラが後半少ししか出場できなかったのも残念だった。課題は守備力。ここにきて3連敗はかなり痛い。どう立て直してくるだろうか。