アバーテがミラン復帰
トリノFCと共同保有してしたU-21イタリア代表MFイニャツィオ・アバーテがミランに復帰した。08/09シーズンはトリノで27試合に出場し、2ゴールを記録した。
アバーテは2003年にミランに加入するも04/05〜08/09シーズンまでレンタルや共同保有で毎年チームを替えて出されていたがようやくミラン復帰が叶った。
アバーテはサイドを得意とする選手だったこともありこれまでミランで居場所がなかった。09/10シーズンからは4-3-3を採用する方針のレオナルド監督。これでトップのサイドの控えとして起用するつもりだろうか。今のところ右パト、左ロナウジーニョが有力だがバックアッパーがいない。セードルフを使うかビウデスかというところだった。アバーテが入っても正直期待はあまり持てない。ST、WGは獲らないのだろうか…。
<2009年移籍>
IN
MF イニャツィオ・アバーテ (トリノ)
DF ノマルコス・ディニス (リボルノ)
DF オッド (バイエルン) レンタルバック
DF ジゴン (スタンダール) レンタルバック
GK ストラーリ (フィオレンティーナ) レンタルバック
監督 レオナルド (-) 新就任
OUT
FW シェフチェンコ (チェルシー) レンタルバック
MF エメルソン (-) 契約解除
MF カカ (レアルマドリード)
DF マルディーニ (-) 引退
DF マッティオーニ (グレミオ) レンタルバック
DF ロマーノ・ペルティコーネ (リボルノ)
監督 アンチェロッティ (チェルシー)
その他
FW パロスキ (パルマ) 共同保有延長
<09/10シーズン予想フォーメーション>
4-3-3
ボリエッロ
(インザーギ)
(パト)
ロナウジーニョ パト
(パト) (アバーテ)
(セードルフ) (ビウデス)
セードルフ フラミニ
(アンブロジーニ) (ガットゥーゾ)
(フラミニ) (カルダシオ)
ヤンクロフスキ ザンブロッタ
(ザンブロッタ) (オッド)
(ファバッリ) (アントニーニ)
チアゴ・シウバ ネスタ
(カラーゼ) (ボネーラ)
(ファバッリ) (ダルミアン)
アッビアーティ
(ジーダ)
(カラチ)
<今後の補強ポイント>
1.ポストプレーのできるCF
長期離脱で出場できておらずミランでの実績が頼りないボリエッロと高齢のインザーギでは不安が大きい。攻撃的にいくのであれば得点が奪えないと話にならない。パトもできなくはないがトップを張るタイプではない。
現在交渉中のジェコが良い。年齢、年俸、適正を考えるとそうだがドイツでブレークしたのは08/09シーズンだけという実績には乏しいが将来性はあるし本人がミラン移籍を夢見ていることを考慮すると最適。他にはアデバヨール、ルイス・ファビアーノあたりか。エトーは魅力的だが移籍金が高すぎる。ドログバは将来性がもうない。
2.経験豊富で統率力のあるCB
マルディーニが引退し、ファバッリももういつ引退してもおかしくない。ネスタ、カラーゼ、ボネーラは長期離脱しており高いパフォーマンスもシーズン通しての活躍も望めない。期待できる若いダルミアンにはまだスタメンは張れない。そうすると新加入のチアゴ・シウバしかいない。チアゴ・シウバも期待はかなりできるようだがセリエAでの実績は全くない。
セリエAでの経験もあるメクセスが最適。アッガーやアレックスも候補だが安定させるにはメクセスが欲しいところ。カラーゼを放出してシェアー、サンタクローチェ、タスキあたりが獲得できれば将来的にダルミアンとともに育てていってほしい。
3.突破力のあるSTorWG
3トップのサイドに一人ほしい。パトは期待できるがロナウジーニョが果たしてパフォーマンスを取り戻せるのか。カカが去った今、取り戻してもらわなくては困るのだが難しい。仮に期待に応えてくれても後一人は必要だろう。ビウデス、アバーテでは格段にレベルが落ちる気がする。成長してほしい二人ではあるが…。
イタリアからの、しかもミランからのオファーであれば検討する姿勢のジュゼッペ・ロッシが入れば文句ない。ロナウジーニョを差し置いてスタメンを張ってもおかしくない有望株。ただ、ジェコやアデバヨールが優先されているようなので望みは薄いか…。
4.新たなレジスタとなりうるDMF
ピルロにチェルシー移籍の可能性があり高額オファーならクラブも放出を容認している。もし出すなら今しかない。明らかにパフォーマンスが低下してきており年齢的にも高く売れる時期は今回を逃せばないだろう。相性の良かったカフーやシェフチェンコはもういないしインザーギもスタメンを張ることはほとんどないだろう。共に中盤を組むガットゥーゾ、セードルフとの連係は良いが衰えは顕著でありマンネリ化が否めない。
フェリペ・メロが入れば一番良いだろうが可能性は薄い。レデスマ、ミゲウ・ベローゾあたりが候補。ガゴやパロンボでは役不足かもしれない。エルナネスはEU枠の問題でジェコやアデバヨール次第だ。インレルやエデルソンも金額次第ではあり。
5.高い位置でもボールをキープできて散らせる万能型CMF
セードルフにも放出の可能性があり年齢的にも後継者は絶対に必要なポジション。グルキュフがボルドーに完全移籍してしまったため今では全くの白紙。プリマベーラにもいないだろう。
セスクがイタリアならミランと言ってくれているように彼が入ればミランは大きく前進できるだろう。しかしこれは夢物語。ピルロ、セードルフらが高額で売れればセスク一人につぎ込んでもいい。だが現実的でない。アーセナルが出すとは考えられない。そうなるとこのポジションもできそうなフェリペ・メロ、レデスマ、エデルソンあたりが考えられる。タイプは違うがエッシェンやクズマノビッチも面白いかもしれない。
6.守備力もある運動量豊富な左SB
ヤンクロフスキにも衰えが見えるのは明らか。特に守備面では不安が顕著だ。08/09シーズンはあまり見られなかったが左足のクロスくらいしか魅力がなくなってしまった。控えもいないポジションだ。ザンブロッタを左に回しても右サイドがいない。
一度合意までいって加入間近だったアリ・シソコが果たしてどうなるか。1500万ユーロは高すぎるように思う。期待はできる選手だけに、低額で獲得できるのなら是非。もしダメならマクスウェル、クリシ、アンドレ・サントスあたりだが現実的なのはマクスウェルのみ。
7.オーバーラップのタイミングが抜群な右SB
ザンブロッタにももはや多くは望めない。左右どちらもできるユーティリティ性はあるが最後の手段だ。オッドが復帰しても期待は全くできない。トーニやクローゼという格好のターゲットのいたバイエルンでもオッドはクロスを上げることはできなかった。まだフラミニを入れた方がいいがサイドバックタイプではない。アントニーニももう少しできれば…。
ここにはセルヒオ・ラモスが第一希望に挙がる。センターバックもできるからかなり重宝するだろうが可能性は薄い。マイコンがレアルマドリードに入っても…。だが、今のところ候補がいない。考えていないのだろうか…。
8.守護神となるGK
アッビアーティが長期離脱しており09/10シーズン開幕にも間に合わない可能性が高い。そうなると一気に信頼を失ったジーダしかいない。カラチやストラーリは論外だろう。
今のところフレイやブッフォンの可能性があるようだがマルケッティを今のうちに是非。ブッフォンが代表を退いた後は彼に期待がかかる。アメーリアよりも優先していいはず。ロリスもあり。
