ミラニスタのレポート

ミランの試合内容・結果、移籍情報等を綴っています

「イタリア vs ブラジル」

2009FIFAコンフェデレーションズカップ南アフリカ大会グループB。

アメリカには逆転勝利を収めたものの、エジプトにまさかの完封負けを喫したイタリア。そのため混戦となってしまったグループB。ブラジルも2連勝で優位な立場にはあるが決勝トーナメント出場はまだ決定していない。

勝利が求められるイタリアはドッセーナモントリーボ、トーニがスタメン。

ブラジルはアンドレ・サントス、ラミレスが先発。


<前半>

まずはブラジルがわずかな隙をぬってチャンスを作ったが、24分にフアンが負傷。ルイゾンと早々に交代してしまった。

それでも流れは完全にブラジルで、37分に先制した!右サイドバックのマイコンが中央に切り込んできて、シュート性のボールがルイス・ファビアーノへのスルーパスになり、そのまま決めた!

その直後に、全く攻撃の形のできないイタリアはヤクインタを下げてジュゼッペ・ロッシを早くも投入してきた。

ところがイタリアは奪われてはならない追加点を許した!43分、カウンターからロビーニョ、カカが繋いで最後はルイス・ファビアーノが詰めた!

さらにそのわずか2分後、またもカウンターからカカ、ロビーニョが速攻で持ち上がり、ロビーニョの折り返しのボールをドッセーナが戻りながらの守備でオウンゴールを喫してしまった!


前半だけで3点をリードしたブラジル。内容的にもイタリアには勝機はないように思えた。立ち上がりこそブラジルの攻めに耐えて、ピルロが比較的高い位置でキープしてからの攻撃がわずかな時間見られたがそれ以外は攻め手なし。前線にまずボールが渡らずキープもできずに薄い中盤ではブラジルに支配を許した。守備も全て後手に回ってフリーの選手がブラジルには目立った。


<後半>

イタリアは後半頭からモントリーボに代えてペペを入れた。

それでも流れは変わらず、57分にトーニを諦めジラルディーノを最後のカードに選択。

これで右サイドはペペ、左サイドはドッセーナが駆け上がってクロスを上げるようになったがほとんど全て跳ね返されていた。

ブラジルはカウンターを仕掛けるくらいになってしまったが失点することなくイタリアを完封した。


<結果>

イタリア 0-3 ブラジル


<得点>

ブラジル 37分 ルイス・ファビアーノ
     43分 ルイス・ファビアーノ
     45分 OG


<マン・オブ・ザ・マッチ>

ルイス・ファビアーノ


イタリアは後半もどうすることもできずに完敗。アメリカがエジプトに大勝したためアメリカが決勝トーナメント進出。世界王者のイタリアは敗退が決まった。イタリアはブラジルの守備陣を崩すことができなかった。ジュゼッペ・ロッシミドルシュートを放ったり、カモラネージが良く動いていたが、突破口にはならなかった。連係どころか個人技も見られず、可能性はなかった。