「チェルシー vs リバプール」
08/09チャンピオンズリーグ準々決勝2nd leg。
<1st leg>
リバプール 1-3 チェルシー
絶好調リバプールがホームでまさかの3失点で逆転負けを喫した。セットプレーからイバノビッチにやられた。
勝ち上がるためにはアウェーで3点が必要。非常に厳しい状況だが、ベニテス監督がどのような策を講じるかが見物だ。国内リーグで今シーズン、チェルシーのホーム連続無敗記録を破ったのはなによりこのリバプールだったのだから。
しかしリバプールは最重要選手のジェラードが欠場。マスチェラーノが出場停止明けでスタメンにシャビ・アロンソとルーカスとともに名を連ねた。ベナユンもリエラに代わってスタメン。
一方、断然有利なチェルシーはキャプテンのテリーが累積で出場停止。“良い休養”とできるかどうかだ。センターバックはリカルド・カルバーリョとアレックス。右サイドバックはイバノビッチ。
<前半>
前掛かりのリバプールがまず大きな1点を奪った!19分、セットプレーからまさかのゴールだった!直接狙うには遠すぎる位置だったがそれをファビオ・アウレリオが直接決めた!クロスと思わせておいて裏を突くように狙った!その前のセットプレーのクロスでそれを印象付けていた!
さらに28分、早くもリバプールが2点目を手にした!今度はPKだった!ファビオ・アウレリオのセットプレーからイバノビッチがファウルを犯してしまった。落ち着いて決めたのはシャビ・アロンソ!
予想外な展開に流れを変えたいチェルシーは36分という時間帯でカルーに代えてアネルカを投入した。
前半は圧倒的リバプールペースだった。チェルシーにチャンスどころかボールを落ち着かせることすらさせなかった。リバプールには大きな劣勢状態でもなんとかするという気持ちが全員に溢れていた。右ウイングのカイトが中央に入って空いた右サイドにマスチェラーノが出て行く攻撃も目立った。
<後半>
流れを変えることのできなかったチェルシーが後半早々1点返した!51分、レイナのオウンゴールだった。右サイドのアネルカのクロスに対して若干コースの変わったボールを逸らしてしまった。
前半に比べてドログバにボールが入るようになったチェルシー。
そして57分、ドログバが倒されて得たフリーキックをアレックスが強烈なロングシュートを叩き込んだ!
これで延長はなくなり、リバプールは2点が必要となった。
そのリバプールは69分にリエラを入れた。
ところが76分、決定的な1点がチェルシーに入った!バラックの高い位置でのカットからドログバが左からえぐって折り返し、ランパードが滑り込みながら押し込んだ!
それでもまだ試合は終わらず、81分にリバプールがルーカスの得点で分からなくした!ミドルシュートがエッシェンに当たってコースが変わった!
そしてそのわずか2分後、83分にカイトの得点で再びあと1点のところまで持ち込んだ!リエラの速いクロスにカイトがヘディングで決めた!
すると89分、試合を決する最後のゴールがチェルシーに入った!決めたのはランパードだった!ドログバのカットからアネルカが折り返し、ランパードが絶妙なコースにシュートを放った!
<結果>
チェルシー 4-4 リバプール
チェルシー 7-5 リバプール
<得点>
チェルシー 51分 レイナ(オウンゴール)
57分 アレックス
76分 ランパード
89分 ランパード
リバプール 19分 ファビオ・アウレリオ
28分 シャビ・アロンソ(PK)
81分 ルーカス
83分 カイト
<マン・オブ・ザ・マッチ>
ランパード
次の瞬間何が起こるか分からない壮絶な試合だった。しかも同国対決で決して予想し得ない展開だった。リバプールがかなりの劣勢を絶対に巻き返すという姿勢が好ゲームを生んだ。アウェーでチェルシー相手にしかもジェラード不在で最低3点が必要な試合、さらに後半に再び3点奪われてしまう窮地でも諦めなかった。その闘志が素晴らしい。チェルシーも後半別のチームに変わったかのような試合運びをした。