「インテル vs ローマ」
08/09セリエA第26節。
チャンピオンズリーグの決勝ラウンド1st legを戦ったばかりの両チーム。
インテルはイブラヒモビッチをベンチスタートに。アドリアーノとバロテッリのツートップ。
対するローマもトッティがスタメンから外れた。ローマはスクデットはさすがにもう厳しい。CL圏内を目指す。ホームではインテルにコテンパンにされたので、お返ししたいところだろう。
<前半>
ローマの方が良い入り方をした。シュートまでの流れもスムーズで、テンポが良かった。
そして先制もローマだった!23分、右サイドバックのモッタからのクロスにデ・ロッシが後ろから勢いよく飛び込んで頭で合わせた!
なんと2点目もローマ!29分、今度は左サイドバックのリーセがオーバーラップを見せ、そのままトラップしてゴールに向かい滑りながらも角度のないところから押し込んだ!
インテルは得意の右サイドからの攻撃を中心にしたが堅い守備を破れなかった。
前半はローマの出来が良くアウェーながら2点のリードで折り返した。ローマは全体的に良かった。戻りの速さ、中盤の飛び出し、速攻など。特にパヌッチがベテランらしさを見せ、デ・ロッシとピサーロの中盤の強さ、ヴチニッチの好調さが目立った。インテルはバロテッリがまた出来が悪い。スタンコビッチもアドリアーノも存在感なく決定機はなかった。
<後半>
2点を追いかけるインテルは後半頭、フィーゴとヴィエラを入れてきた。
するとインテルがすぐに1点返した!50分、アドリアーノのキープからバロテッリがラストパスをダイレクトでコースを狙ったシュートを放った!
ところが次の得点はローマだった!57分、カウンターから最後はブリーギが決めた!インテルに流れが向きかけたところに貴重なゴールが生まれた!
しかしまたインテルが1点差に詰め寄った!63分、バロテッリのドリブルの仕掛けからPKを獲得して自ら決めた!
インテルはパスが通るようになり、バロテッリは前半には全く見せることなかった躍動感を見せた。
そして79分、ついにインテルが追いついた!クレスポが投入された直後に同点ゴールを決めた!
勢いは圧倒的にインテルに傾いた。
ローマも再びリードを奪うために最後まで勝ちにいったが結局ドローだった。
<結果>
インテル 3-3 ローマ
<得点>
インテル 50分 バロテッリ
63分 バロテッリ
79分 クレスポ
ローマ 23分 デ・ロッシ
29分 リーセ
57分 ブリーギ
<マン・オブ・ザ・マッチ>
インテルはホーム初黒星最大の危機であったが見事追いついてみせた。前半は完全にローマのゲームだったが、インテルは流れを変えて後半だけで3点奪った。モウリーニョの采配が当たった。ヴィエラ、フィーゴはボールの落ち着きどころとチャンスを作った。クレスポは値千金の同点ゴールを決めるし、前半良くなかったバロテッリを下げずに最後まで使った。逆にローマは勝てた試合を引き分けてしまった。トッティ不在でも中盤は特に良かったのだが…。