「ミラン vs カターニア」
08/09セリエA第15節。
13節でトリノとドロー。UEFAカップではポーツマスと2-2。14節でアウェーと言えども1-3でパレルモに破れた。さらにコッパ・イタリアでは延長戦の末、ラツィオにホームで1-2で負けている。公式戦4試合勝ちなし。しかも失点が多すぎる状況。今年は今節を含めて残り3試合。全勝して少しでもインテルとの差を詰めておきたい。
<スタメン>
パト シェフチェンコ
カカ
エメルソン
<前半>
立ち上がりは久々にスタメンに名を連ねたシェフチェンコのコンディションが良さそうだった。
アウェーに弱いカターニアも引かずに積極的だった。
序盤から両チームにチャンスが多く訪れた。いつ得点が生まれてもおかしくない展開だった。
それでも次第にカターニアが引いて守り始めた。
するとミランはポゼッションはできるが、攻めあぐねてしまう状態になった。
前半はカターニアの出来が良かった。キーパーのファインセーブもあったが、守備はしかっりしていた。
逆に言えばミランが上手く崩せてなかった。シェフチェンコも上がってきているとは言え、トップフォームには程遠い。カカもそうだ。パトが比較的運動量が多かったがミドルを打たされたりしているだけだった。ピルロとセードルフの両方がいないのはさすがに厳しい。そうなるとやはりザンブロッタ、ヤンクロフスキの両サイドをもっと積極的に使って、カカとパトが少し下がったり裏を狙ったりとかく乱できれば…。
<後半>
ミランは後半頭からエメルソンをファバッリと交代させてきた。もしかしたら前半接触があったときにエメルソンが痛めてしまったのかもしれない。ヤンクロフスキがポジションを上げた。
後半は前半よりチャンスが少なくなってしまい、どうやって点を入れるのかと思っていた。
すると65分、パトのコーナーキックからカカがヘディングで合わせ、ディフェンダーに少し当たって入った!ようやく均衡を破ることができた!
得点後は勢いが増して追加点を早く取ろうという意識が感じ取れた。
しかし、残り10分程度のところでアンチェロッティは守りを選んだ。シェフチェンコを下げてアントニーニを投入して堅実さを優先させた。
最後は審判に助けられた部分もあり何とか1点を守り切って勝ち点3を手にした。
<結果>
ミラン 1-0 カターニア
<得点>
ミラン 65分 カカ
<チーム評価>
5.5
<個人評価>
アッビアーティ:6.0
ザンブロッタ:5.5
マルディーニ:6.0
カラーゼ:6.5
ヤンクロフスキ:6.0
エメルソン:5.0
ガットゥーゾ:6.0
フラミニ:6.0
カカ:6.0
シェフチェンコ:5.5
パト:6.0
ファバッリ:5.5
アントニーニ:5.0
アンチェロッティ:6.0
<マン・オブ・ザ・マッチ>
カラーゼ(ミラン)
失点を0に抑えてきちんと勝ったが辛勝だった。相変わらず攻撃は前線の3人ばっかりでバリエーションがなく崩しがない。個人技だけではもったいない。シェフチェンコはそれなりにコンディションが上がってきているがまだ大事なところでは使えない。自信も取り戻せていない。パトは若干負傷気味のようだったがよく動けていた。体も強くなってきてセットプレーのキッカーも務めていた。最後は余計なファールが目立ってしまって残念だったが…。最も残念だったのはガットゥーゾがイエローカードを1枚もらってしまったこと。次節のユベントス戦には累積で出場できなくなってしまった。そしてこの試合何気に一番良かったのはカラーゼのように思えた。いつもの不安定さがなく、クロスの対応も良かった。常にそのパフォーマンスを維持してくれると守備の安定さはかなり増すはずだ。