「ミラン vs バルセロナ」
93/94チャンピオンズリーグ決勝
スタジアム:オリンピック・スタジアム(ギリシャ・アテネ)
キックオフ:1994年5月18日(現地時間)
<スタメン>
ミラン(4-3-1-2):ロッシ:タソッティ、ガッリ、マルディーニ、パヌッチ:ボバン、デサイー、ドナドーニ、アルベルティーニ:サビチェビッチ、マッサーロ
監督:カペッロ
バルセロナ(4-3-3):スビサレータ:フェレール、クーマン、ナダル、セルジ:アモール、グアルディオラ、バケーロ:ストイチコフ、ロマーリオ、ベギリスタイン
監督:クライフ
主審:ドン
セリエ3連覇中だったが、フリット、ライカールトのいなくなったミラン。コスタクルタ、バレージ、ファン・バステンも負傷で出場していなかった。バルセロナはリーガ4連覇中だった。
<前半>
22分:得点:ミラン:マッサーロ サビチェビッチのドリブルでの切り込みからラストパスをマッサーロが押し込んだ!高い位置からのインターセプトからだった!
45分:得点:ミラン:マッサーロ 左サイドからドナドーニが突破!クロスに合わせたのは良いポジション獲りをするマッサーロが2点目!
ミランが自慢の守備力を遺憾なく発揮した。バルセロナにいつものサッカーをさせなかった。
<後半>
47分:得点:ミラン:サビチェビッチ 意表をついたループシュートで大きな1点を、前半から活躍していたサビチェビッチが奪った!
52分:交代:バルセロナ:ベギリスタン→エウセビオ
58分:得点:ミラン:デサイー 激しいプレスからセカンドボールを拾ってショートカウンターを仕掛け、後方から飛び出してきたデサイーがフリーで確実にコースを狙ってダメ押し点!
74分:交代:バルセロナ:セルジ→キケ
84分:交代:ミラン:マルディーニ→ナバ
<結果>
ミラン 4-0 バルセロナ
<得点>
ミラン 22分 マッサーロ
45分 マッサーロ
47分 サビチェビッチ
58分 デサイー
<マン・オブ・ザ・マッチ>
前評判はバルセロナ有利だったゲームを見事にミランが完勝した。まさかの大差がついた試合だったが、ミランは完璧だった。バルセロナに得点チャンスはなかった。さらにミランに追加点が入ってもおかしくない展開を見せた。攻撃面ではサビチェビッチ、守備面ではデサイーが特に目立ってチームを牽引した。後半すぐに3点目が入ってからはバルセロナはファールを連発。まともにミランを止めることができなくなっていた。そしてバルセロナの得意のボール回しをミランが逆に披露。それでも一番すごかったのはやはり守備。全員の守備意識が高く統率されて、寄せもポジショニングもカットも見事なプレーを連発していた。