ファバッリ契約更新&ジェコはヴォルフスブルク残留へ
DFジュゼッペ・ファバッリが1年契約を延長。09/10シーズンもミランの選手としてプレーする。一方、ミランが第一獲得目標として掲げていたドイツのヴォルフスブルクに所属するFWエディン・ジェコに関してクラブ間で合意には至らず破談した模様。
まず、ファバッリの契約更新は良い話だろう。08/09シーズン負傷者続出で崩壊寸前だった最終ラインを支えたセンターバックはマルディーニとファバッリだった。37歳と高齢で、もうシーズンを通しての活躍は難しいだろうが、マルディーニが引退し、この夏まだセンターバックの補強も現時点では行っていないミランにとっては必要な選手だ。
そしてジェコについては非常に残念。ミランの理想とする選手で、何よりジェコ本人がミランでのプレーを夢見ている。ところがクラブの間では話は進まなかった。ヴォルフスブルクは来季もジェコを必要としており契約も2011年まで残っていて、移籍金についても3000万ユーロを設定。ミランからは2000万ユーロで交渉を行ったようだが開きがあまりにも大きい。3000万ユーロは高過ぎると思うが来季以降その価値は十分に見込めるほどの活躍をする可能性はある。財政面では苦しんでいないヴォルフスブルクからジェコが出されるとすると、今夏大型ストライカーが入ることがあればもしかすると…。もしくは契約の切れる2年後に獲得を目指すか。2年後でもジェコは25歳。活躍次第では十分魅力的だろう。
アリ・シソコに続きジェコまでも獲得に至らなかった。まだ可能性が0でないとは言え、ほぼなくなっただろう。2人ともミランへの移籍を希望していたようだし、将来期待できる若手であるのに残念でならない。あまり高額を提示できないミランの財政は厳しいがどちらも渋って両方ダメってのはいただけない。両方獲得したいのは十分解るが、悪い言い方をするとケチってしまって最終的に誰も獲得できませんでしたというのは最悪だ。それだけは避けてほしい。
コンフェデレーションズカップも終わり、7月に入ると移籍市場はより本格化するだろう。ミランのターゲットはセンターフォワードとセンターバックが中心になる様子。センターフォワードはアデバヨール、ルイス・ファビアーノがメインになるだろうが一筋縄ではいかなそうだ。センターバックはメクセスの可能性が非常に低いため、こちらも難航しそうだ。そして逆にピルロの移籍の可能性が高まってきており中盤も本格的に考えなければならなくなっている。
<2009年移籍>
IN
FW ジャンマルコ・ジゴーニ (トレヴィーゾ)
MF ダヴィデ・ディ・ジェンナーロ (ジェノア)
MF イニャツィオ・アバーテ (トリノ)
DF マルコス・ディニス (リボルノ)
DF オッド (バイエルン) レンタルバック
DF ジゴン (スタンダール) レンタルバック
GK ストラーリ (フィオレンティーナ) レンタルバック
監督 レオナルド (-) 新就任
OUT
FW シェフチェンコ (チェルシー) レンタルバック
FW ピエール・エメリク・オーバメヤン (リール) レンタル
MF エメルソン (-) 契約解除
MF カカ (レアルマドリード)
DF マルディーニ (-) 引退
DF マッティオーニ (グレミオ) レンタルバック
DF ロマーノ・ペルティコーネ (リボルノ)
監督 アンチェロッティ (チェルシー)
その他
FW パロスキ (パルマ) 共同保有延長 〜2010年
DF ファバッリ 契約延長 〜2010年